弊社でも業務渡航時のセットアップやアシスト、通訳の依頼は度々お問い合わせいただいています。しかしながら最近では、視察先への確認以前の段階で、業務渡航アシスト自体のお話をお断りさせて頂く事があります。
その理由としては、視察を受け入れる側のメリットが明確ではない場合があるからです。
その様なケース、あるいはその可能性が濃厚だと弊社で判断した場合、甚だ僭越ではございますが業務の遂行を控えさせていただいています。
弊社が考える海外視察の意味
海外視察を行う意味を考えた際に、対象の事柄についての情報が少ないからとか、自分の目で実際の製造現場なり仕組みなり商品なりを見てみたいから、といった理由から視察を計画するというのが多くの場合根本的な理由で、これは日本国内でも国外でも同じだと思います。
視察する側にとって、一番の目的が「情報を仕入れる」ということである場合がほとんどだと思いますが、ではそれを受け入れる側から考えた場合、時間を使って自分たちのノウハウを紹介したり教えたりすることにどんなメリットがあるのかを考えると、「実のある取引」を期待しているということが根底にあるはずです。
そうでなければそういったことに使う時間と労力は無駄、と考えるのが普通です。
近年、特に日本からの視察ツアーが複数の業界においてアポがとり辛く、敬遠されてしまっている理由として、日本からの視察ツアーは単なる物見遊山的な目的、つまり受け入れ側からすると実利に繋がらない場合がほとんどで、生産的ではないということが広く知れ渡ってしまった、という現状があるようです。
少々昔の話ではありますが、素晴らしい視察のお手伝いをしたなと感じられた一例として、弊社代表がまだカリフォルニアに在住していた頃、日本からの農業研修のお世話で、山形県のある農協主催のツアーをご案内したことがあります。
アーモンド栽培農家を訪ねた際に、規格外のアーモンドの処理に困っているという話がそのアーモンド農家から出ました。
訪れていた側はその日の反省会で、あのアーモンドを直接輸入出来ないか、地元で作って販売している商品に何らかの形でコラボさせて新商品を作れないだろうか、と云ったような話が出て、帰国後具体的な話を煮詰めようということになり、担当者同士が連絡先の交換をして日本へ帰国して行きました。
こういったことが出来る、または可能性がある、ということがあるからこその視察ツアーなのだと思います。
受け入れ側にとって時間と労力を使ったにもかかわらず、一方的に良いとこ取りされている、あるいは時間を無駄に使わされていると感じさせてしまうような視察はどうしても敬遠されてしまっているのが現状のようです。
1点ご理解頂きたい事柄としまして、イデアトラベルは決して視察は無意味であるとか、どのような業務渡航サポートも受けないと言っているのでは全くございません。
視察目的や業界等の視察対象は大変に数多くあり、大抵の場合それらの専門知識を有していない弊社としましては、その視察が双方に実利をもたらしそうなものなのか否かの判断がつかない場合が実際にはほとんどです。
そのため、視察対象となる事物に対して精通していない第三者から見てもお手伝いをさせて頂く意義がありそうな視察、お客様からギブ&テイクの精神と可能性を感じられる場合は喜んでお手伝いさせて頂いております。
もしご興味がありましたらぜひ下記の詳細を確認してみて下さいますようお願いいたします。

業務渡航アシスト
イデアトラベルでは業務渡航のお手伝いを承っております。会議、企業訪問、学会や撮影などワシントンDCに商用目的でお越しになる企業様のアシストを長年行なって参りました。ビジネスで渡米されるお客様にとって最も気を使われるのは目的地間のスムーズな移動や訪問先での業務の円滑な遂行だと思いますが、それには事前のセットアップが重要です。豊富な経験、そして現地状況を良く知るイデアトラベルのスタッフが貴社をお待ちしております。

日英通訳・日本人観光ガイド・各種予約代行
日英通訳や日本人観光ガイドの派遣、その他施設の予約代行をいたします。通訳の手配はお客様のニーズに合わせ、業務渡航の際に訪問先やコンベンションセンターなどで経験豊富な通訳が必要になる場合にご要望いただいています。その他、各種予約代行サービスも行なっております。レストランやゴルフ場、ホテル等ワシントンDC滞在時に必要な手続きは一括して代行させて頂きます。どうぞ何なりとお問い合わせ下さい。