ゲティスバーグと聞いて、あのリンカーンの有名な演説、「人民の人民による…」をイメージする人は結構いるのではないでしょうか。またその演説を思い出さないとしても、この地名は聞いたことがあるなぁと感じる人も多くいると思います。
今から150年程前に起こったアメリカの内戦、「南北戦争」ですが、そのアメリカ合衆国の命運を賭けた戦いが長期化する中、1863年7月1日~3日、ペンシルヴェニア州ゲティスバークで北軍と南軍が激突しました。
この戦いに北軍が勝利し、戦局を逆転させたのですが、両軍の戦闘員16万3千人、その4分の1にあたる約5万人が戦死した大激戦地としてゲティスバーグはとても有名です。そのためアメリカ人のみならず世界中の人々が当地を訪れています。
イデアトラベルではゲティスバーグへの現地ツアーも主催しているため、ゲティスバーグの博物館を中心に見所を紹介させて頂きます。
人民の、人民による、人民のための政治
ゲティスバーグの戦いから4ヶ月後、11月19日に行われた戦没者墓地奉献式で、当時のアメリカ合衆国大統領リンカーンが行った演説の一節「人民の、人民による、人民のための政治」は民主政治の本質を端的に語るものとして極めて多くの人々に知られています。
例えば弊社代表、藤山の父親は大正生まれの99歳(2020年1月には100歳!)になりますが、「中学生の時にその文章を暗記させられた」と言っていたのを藤山は憶えています。
スピーチとしては民主政治の理想を端的に表し高貴なこと、声に出して読むとリズムが良い…などの理由から教科書に載ったのではないか、と藤山の父親は推測していましたが、いずれにせよアメリカ史のみならず世界史の観点から見ても大変重要なフレーズであることは疑いようがありませんね。
ということで、ゲティスバーグを訪れたらリンカーンがその有名な演説した場所へ行き、できればピンポイントで「ここ!」に彼は立ってスピーチをしたんだ、と指を刺しながら写真でも撮りたいところなのですが… そこはさすがアメリカというか、「まぁ、大体この辺り」といった表示しかありません(涙)。…ちょっとがっかりしますが、気を取り直してその当時に思いを馳せます。
ちなみに、インフォメーションセンターにその時の写真が展示されているのですが、マイクがあるわけでもなくボソボソした感じの演説だったため、当初はあまり注目されなかったと言われています。
その他のおすすめ
もう一つの見どころはインフォメーションセンターのミュージアムです。当時の軍服、武器、写真等の展示がとても充実しています。
また「サイコラマ」という北米最大の油絵があり、驚くほど詳細にゲティスバーグの戦場が描かれています。これは戦争の様子が細かく描かれた立体地図のようなもので、グルっと回れるように円形に塗装されているといった感じになっています。
ミュージアムを見学し終わったら、車で戦場跡をグルっと回ってみるのも良いです。
弊社現地ツアーでは、ランチは「ドビンハウス」というレストランで食べることにしています。中はお土産物屋さんとレストランに分かれていて、入ってすぐのところに暖炉や井戸、階上や地下室へに続くものすごく狭い階段があり、南北戦争時代から残る史跡的レストラン、といった風情でとても印象的です。

イデアトラベルでは、ゲティスバーグを巡る現地ツアーを主催しています。ワシントンD.C.からゲティスバーグへは片道1時間45分程度。メリーランド州を縦断しペンシルバニア州へ入ってすぐのところにあります。
D.C.近郊の観光地としては適度な距離だと思いますので、当地までお越しの際は足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

ゲティスバーグ -リンカーンの演説で有名な南北戦争の激戦地- 観光
ペンシルバニア州ゲティスバーグを日帰りで巡る現地ツアーです。ゲティスバーグは激戦として知られる南北戦争時の「ゲティスバーグの戦い」や、また1863年にリンカーン大統領がこの地にて行なった演説、「ゲティスバーグ演説」などで極めて有名な場所です。当現地ツアーは行程的にも朝に出発し、夕方4時頃にはワシントンDC市内に戻って来られるお手軽現地ツアーなので、世界的にも有名なゲティスバーグを一度訪れてみては如何でしょうか。