米国、ペンシルバニア州ランカスターはアーミッシュと呼ばれる人々が住んでいることで有名です。アーミッシュはドイツ系移民の宗教集団です。農耕や牧畜によって自給自足の生活をするといった、移民としてアメリカにやってきた当時の生活様式を形を変えずそのまま受け継いで暮らしています。
このページでは、ランカスター観光の魅力を解説してみたいと思います。
異世界に出会えるランカスター
ワシントンDCからアーミッシュの人々が住むランカスター郡へは車で2時間半ほどなのですが、そこを訪れるたびにとても不思議な感覚に襲われます。
弊社スタッフはそのランカスターより遠いニューヨークやニュージャージーへ仕事、またゴルフなどプライベートでもしょっちゅう訪れているからです。
地図でみるとランカスター郡はちょうどDCとニューヨークの中間地点の辺りに位置していて、それはつまり「近代文明真っ只中」とでもいうべきエリア内。そんな所に時代錯誤(というと語弊があるかもしれませんが)な生活を送っている人々が住んでいるのです。ワシントンDC在住者からすればNYよりも近いところに、です。

日本で言えば、いまだに江戸時代の格好をした農民や魚売りなどがいる感じでしょうか。しかもそれがテーマパークや映画セットではなく、当時から本当にそのまま生活しつづけている地域があるのです。…異世界というか異次元ですね。
アーミッシュの人々は、自動車を運転せず馬車で移動し、農業では農薬や化学肥料を使いません。また電気、テレビ、コンピューターをはじめ彼らの信仰に反する製品は一切使わず、アメリカ人としての教育も社会保障も受けていません。服装は極めて質素で、移民当時から現在まで農耕や牧畜による自給自足を営んでいます。いわゆる「究極のエコ」な暮らしを実践している人々、とも言えますね。
世界的な食料危機をはじめ現代文明によってもたらされた(と考えられている)様々な問題や国家間の争い、紛争などをテレビやネットニュースで目にしない日は無いような現在ですが、だからこそと言うべきか、アーミッシュ・スタイルはそんな中でますます輝いていっているように感じられます。

これが数人程度でやっている、というのであれば変わりものと思われて世間からも見過ごされるのかもしれませんが、アーミッシュは現在20万〜30万人程度いるといわれていて、これだけの数の人々が未だに世俗されずに生活をしているというのはとても凄いことなのではないでしょうか。そしてこういった人達を受け入れているアメリカという国、ひいてはアメリカ人も凄いと感じてしまいます。
よく「アメリカはモザイクで構成されている」と言われますが、小さいけれど独特な、まぎれもない1つの色を発しモザイクの構成に一役買っているのがアーミッシュの人々で、そんな彼らの生活に実際に触れてみるのも素晴らしいアメリカ体験になるのではないかと思います。

イデアトラベルでは、ランカスターを巡る現地ツアーを主催しています。このツアーではまずアーミッシュの生活がわかるミュージアムを訪れ、彼らの生活を学びます。ランチは大きなお皿に盛られたディッシュをシェアするというアーミッシュスタイルでオーガニックフードを楽しみます。その後、アーミッシュの生活圏である農村地帯を走行することで彼らの生活をじかに垣間見ることができ、最後はアーミッシュ・ビレッジでお買い物。有名なアーミッシュ・キルトなどお気に入りのアーミッシュグッズを探すことができます。
ワシントンDCやアメリカ東海岸までお越しの際にお勧めできるツアー内容になっていますので、ぜひ詳細を確認してみて下さい。

ランカスター -アーミッシュの住む街- 観光
ワシントンDCから日帰りでペンシルバニア州ランカスター、アーミッシュビレッジを観光する現地ツアーです。この現代、それもアメリカで未だに戒律を重んじ前近代的な営みを続ける「アーミッシュ」と呼ばれる人々を尋ねます。電気を使用せず、現代の一般的な通信機器(電話など)も家庭内に無い生活を送るアーミッシュの方々と、大きなテーブルに一緒に座り盛り沢山のアーミッシュランチを食べ、農村の中で馬車で行き来する彼らとすれ違う…という他では中々味わえない体験してみてはいかがでしょうか。