フランクロイドライトの代表作「落水荘」を見学する現地ツアーを弊社は主催していますが、 落水荘ツアーに関するお問い合わせをお客様からよく頂きます。
そこで、2019年3月29日に行った落水荘見学ツアーの様子を画像と動画で紹介し、 落水荘の雰囲気や現地ツアーの様子を少しでも解ってもらえるようなページを作りました。
…ただ、当日はあいにくの雨(涙)。 どんよりとした曇り空は落水荘の美しさを引き立てていませんでしたし、また建物内での動画撮影が禁止されているため、動画は落水荘までの歩道と落水荘外観のみを短く撮影し、このページの下部に掲載しました。
ただそれでも落水荘や現地ツアーの感じはご理解いただけると思いますのでごゆっくりご覧ください。
建築素人でも感動してしまう「落水荘」
建築に関して私たちは全くの素人ですが、落水荘を見学すると深い感動に毎回包まれます。
なぜなのかと考えてみたのですが、それは私たちが日本人だからなのかもしれません。


アメリカ・ペンシルバニア州ピッツバーグのかなり山奥にある西洋建築に、自然との調和、建物と自然との一体感とでも呼ぶべきものがそこに存在することにハッとさせられます。それはまるで日本庭園で感じる感覚だからです。


大自然に溶け込むかのように、形も色も最大限考えつくされて建てられたのではないかと感じてしまうような家屋にたたずんでいると、そこに風音や水音を感じた…とでも言いましょうか、ジッと目を閉じているだけで心地良くなります。
米国在住が長い私たちですが、なんだか「戻ってきた」という感覚。
その気持ちと、家の中に滝(!)があるというダイナミズムとのギャップにしばし包まれます。


建築の勉強をした訳でもないのですが、「そうか、この人が帝国ホテルを設計した人か…」何かわかるなぁ、わかるような気がする、というホッコリとした気持ちになります。
落水荘を初めて訪れて以来すっかりフランクロイドライトのファンになってしまった訳ですが、彼は一体どんな人間だったのだろうかと考えてしまいます。




一説によるといわゆる変人と呼ばれるような部類の人だった、と聞いた事がありますが、他人には到底真似することができない独特の感性を持っていたのは間違いない。
一業界の既成概念を作ってしまうほどの天才、という事でしょうか。


それにしてもですが、こんな山奥の岩盤の上に家を建てようと思った人がいたことにまず驚きます。そのオーナーはよほどの資産家、且つ変わり者だったのではないでしょうか。そしてそれを引き受けた設計者フランクロイドライト…のみならず工事を請け負った業者の方々も凄いことをしたのだなぁ、と今更ながら感慨に打たれます。

家の中に滝がある、という一点をとっても足場の問題や地質の問題、材料の選択、運搬、冬場の雪等々、建築費用うんぬんではどうにもならない様な問題を全てクリアし、そして完成させたのだなと妄想し、落水荘建設に関わった全ての人々に、本当にお疲れ様でした、そしてありがとうと言いたいです。



完成から多くの月日が流れ現在にいたっても、毎日のように観光客が訪れています。


建築関係に興味が無い人でも、ぜひ一度足を運んでみてください。


落水荘の動画
前述の通り、落水荘の建物内は動画の撮影が禁止されているため、落水荘までの歩道と、落水荘が書籍などで紹介される際に良く使われる有名なアングルから外観を動画撮影しました。どちらも1分程度の短いものです。
落水荘までの歩道:
落水荘外観(動画は縦アングルです):
イデアトラベルでは、落水荘を見学する現地ツアーを主催しています。興味がありましたらぜひ詳細をご確認下さい。

フランクロイドライトの落水荘見学ツアー
ワシントンDCから日帰りで落水荘を観光する現地ツアーです。フランク・ロイド・ライトは近代建築家3大巨匠の一人として世界的名声を得た人物ですが、日本では帝国ホテル新館の設計者として知られています。落水荘(フォーリングウォター)は1935年に個人の邸宅として作られましたが、建築界でこの家を知らない人はいない、と断言出来るほど有名です。ワシントンDCから日帰りで、一度見学に行ってみてはいかがでしょうか。