ワシントンDCはアメリカ合衆国の首都で、 米国政府関連機関が非常に多く存在する街です。 アメリカという国の意思決定はここ、 ワシントンDCで行われると言っても過言ではありません。 そのためある種の物事については 「ワシントンDC=米国」 として考える事が出来ると言えます。
そこで、このページではアメリカを象徴するもの、国歌と国旗についての歴史を少し振り返ってみたいと思います。
またイデアトラベルでは米国国歌誕生の地、ボルチモアへの現地ツアーも主催をしていて、その現地ツアーの際にガイドが説明する事柄でもあるので、ここではごく簡単に触れるだけに留めます。
アメリカ国旗(星条旗)
米国の国旗は一般的に「星条旗」と呼ばれていますが、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
アメリカ国旗の始まりは、米国の独立戦争時にフィラデルフィアに住んでいたベッツィー・ロスという女性が裁縫したものが原型なのではないかと言われています。
国旗に描かれている星は、アメリカ独立当初は13個で円形を描いていた(今の欧州連合の旗のように)のですが、連邦に州が加わるたびに増やしていくというスタイルをとっており、現在の50個に至るまで二十数回の配置換えが行われてきました。配置変更は、次の独立記念日に行うと決まっていたそうです。
このため、米国旗は世界で最も変更回数の多い国旗となってしまいましたが、現在の50星のデザインはハワイが州に昇格した翌年、1960年から続いていることから、これまでで最も長い期間使われているデザインとなっています。
ちなみに、昔は星の数が増えるのに合わせて条(赤と白の横すじ)の本数も増やしていましたが、本数が多くなると見辛くなり(遠目からはただのピンク色にしか見えなくなった)、また何よりダサくなってしまったため、1818年にデザイン変更のための規定が設けられ、条は初期の13本で固定する様に定められました。

アメリカ国歌
アメリカ合衆国の国歌(National Anthem)は「星条旗」という名前の歌です(このページでは国旗と国歌の事を同時に書いているので少々ややこしいですが)。
さて、国歌が生まれた背景は米英戦争時に遡ります。
ワシントンの弁護士だったフランシス・スコット・キー(Francis Scott Key)という人物は、1812年に開戦された米英戦争の最中に捕虜となっていた友人や捕虜達の釈放交渉(交換交渉)のためにボルティモアを訪れていました。
この交渉はイギリスの軍艦内で行われ、釈放交渉自体は無事に認められたものの、マクヘンリー砦への砲撃が止むまでキー弁護士と捕虜達は軍艦内で抑留されることとなりました。
砲撃が止んだのは1814年9月14日の朝の事でしたが、時間にして25時間、およそ1500発以上の砲弾を受けたにも関わらず、マクヘンリー砦には特大サイズのアメリカ国旗、星条旗が翻っていたといいます。
この星条旗を目にしたキー弁護士は多大な感銘を受け、集中砲火を耐え抜いた国旗を讃える詩「マクヘンリー砦の防衛(The Defence of Fort McHenry)」を直ちに書き上げた、と言われています。
その後、キー弁護士と捕虜になっていた人達は無事にボルチモアへ帰され、この詩は4節に体裁を整えられるなどの経緯を経た後「天国のアナクレオンへ」という歌のメロディにアレンジされ、ボルチモアのシアターで歌曲として披露され、その後「The Star-Spangled Banner(「星条旗」)」という名前で出版されるに至る、という流れで周知されていきます。
「天国のアナクレオンへ」がジョン・スタッフォード・スミスというイギリス人作曲家によって生み出されたものである、というのも何だか面白いですね。
イデアトラベルでは、ボルチモア・フォートマクヘンリー砦を巡る現地ツアーを主催しています。ワシントンDCやアメリカ東海岸までお越しの際にお勧めできるツアー内容になっていますので、ぜひ詳細を確認してみて下さい。

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